今回お誘いいただいた「北檜山手打ちそば愛好会」の皆さまは、明るくて情の深い北海道の
そば打ち仲間です。

花火大会が終わってから、場所を移しての交流会では笑いとそば談義が深夜まで続き、
今日初めて会った方も 昔からの知り合いのように仲良しになりました。

でも翌日は幸せ気分の中でもう帰り支度、「愛好会」の方に長万部まで送っていただき、
別れを惜しみました。

長万部の駅に着くと生憎特急が行ったばかりでしたので町を散策することにしました。

微かな風の音を聞きながら歩いていくと林の中に幾つかの建物が静かに建っています。

その一つが郷土資料室。重いドアを開けるとそこは空気がシンとして時間が止まっていました。
出土された縄文式土器の数々から鉄道マニアが喜ぶD51の機関車まで整然と展示されて います。

その中の生活道具のコーナーを見ますと石臼が展示してあります。 それに木をくりぬいた
おおきなこね鉢、包丁,のし板もありました。
解説には「蕎麦や麦を挽いた道具」とあります。係の方に「年代は?」と尋ねてみますと
「はっきりしないが明治・大正期のものと思われるから、他もそうだろう」とおっしゃる。

いずれも使いきった姿をしており、先人たちの生きる力を垣間見ました。

それから、せっかくなので平和祈念館やと植木蒼悦祈念館へ足を伸ばし、長万部出身の方々
の作品を鑑賞し、少し勉強しました。

 

今回は夏の北海道を満喫しました。しかし厳しい冬、どのような町に変身するのかを想像
しても皆目分かりません。でも機会があればまた訪れてみたいと思った旅でした。

平成26年8月15日
日本橋そばの会
会長 横田節子

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