スーさんの車に乗って10月4日は茨城県の「岩瀬アグリセンター花見会」に行きました。
遠足は大人になっても楽しいもので、数日前から天気予報を気にしたり、おやつを用意したり、落ち着かないままその日を待ちます。
岩瀬アグリセンターさんとは、数年前、東京そばの会で打つそば粉に迷っていた時、そば友から紹介された製粉会社で、そば粉はもちろん茨城県のブランド「常陸秋そば」を製粉しています。打ちやすく、上品な香りがするそば粉で、その時以来お付き合いをさせていただいています。
一度、製粉工場に伺いたいと思っていましたので、お花見会は嬉しいお誘いでした。
当日、台風接近の天気予報も吹き飛ばし、自称晴れ女のMさんと私がいるせいか、驚くほどの晴天。季節外れの夏日でした。総勢7名の一行は高速の渋滞にも遭わずスイスイと目的地に到着。
10時半から始まったお花見会ですが、工場見学も丁寧に説明をして下さり、改めてそば粉になる工程を確認しました。
辺りを見渡すと一面のそば畑、真っ白に咲いていました。遠くから眺める真っ白なそば畑も好きですが、そばの畑に入り込み、思わず息がむせるのもよいものです。そばの花一輪一輪は小さく可憐ですが、大勢で私たちを取り巻き主張するとても強い植物です。

広大なそば畑をずっと歩いていくと中央に赤いテントが張ってありました。
そこが休憩場所、お待ちかねの昼食です。新米のおにぎり、季節の天麩羅、けんちん汁、もちろん打ちたてのそばもお腹いっぱい頂きました。

爽やかな風の吹く中、ゆっくり歓談をした帰り際に、社長さんから畑で枝豆を好きなだけ取ってくださいというアナウンスがあり、みんなは思いがけないことに喜び勇んで畑に入り、子供のように枝豆取りを楽しみました。
名残惜しくアグリさんに別れをつげ、近くのお寺を参拝し、さあもう一つの目的地、笠間日動美術館に行きました。丁度北大路魯山人の企画展を催しており、これもまた楽しみにしていました。美術館は平日なので空いていて、ゆっくり鑑賞ができました。常設展示も印象派から現代までのコレクションがあり、楽しめましたし、私は見事な竹林や、庭園に展示している彫刻や石仏が良いなあと思って一人で散歩をしました。

お目当ての企画展「北大路魯山人のおもてなしの極意」は見ごたえのある展示でした。出品されている器はたっぷりとしていてどれも堂々としていましたが、掛け軸や書は筆跡や絵柄が繊細で美しくこの対比が圧巻、こんなに素晴らしい美術館を今回訪れることができて大満足でした。
お花見、お昼ご飯、枝豆、美術館と大人の遠足も楽しいから時間の経つのも早い、お土産をたくさん車に積んで帰りを急ぎました。気の早いことに「来年は枝豆取りのために鋏と軍手を持っていこう」と誰かが言って、みんなが「そうだそうだ」と歓声を上げていました、
スーさん、ありがとうございました。運転手のお役目お疲れ様でした。来年も、みんな元気で行きたいね。

平成28年10月4日
日本橋そばの会
会長 横田節子

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