10月1日おかげさまで四段位に認定されました。活動報告の「全麺協本部技術向上(四段位)講座」全24回は私が書いたものです。読み返すと自分でないと分からない書き方が多々ありましたね。緊急事態宣言などで研鑽会が減りホームページ更新のために書き始めたもので、当時は受験時の心の負担になるとは思いもせずに。

【練習編】
昨年の4月から技術向上講座に参加していました。緊急事態宣言による講座の休止があり練習は不十分で加水量の多さに対応できず、そば打ちを始めた頃のようなひどい状態のまま昨年の技術向上講座は修了しました。当時「来年受けます」と言ったもののダメそうなら先延ばししようとも考えていたのでした。
技術とは別に過去の認定会で手が震えるほどのあがり症も課題としてありました。人見知りな上、自信の無いそば打ちを見られたくありませんから講習のたびに講師が変わる技術向上講座は参加するだけで修行の場でした。
教わる気で参加し始めましたが講師の方ごとにやり方が変わるのです。そば打ちの経験者は分かると思いますが人それぞれ得意な方法が違うので当たり前と言えば当たり前なのですがどうすべきか悩みました。講師の方々の美味しいそばを打つにはどうすべきかという根本は同じですがそれらを試して合う方法を見つけなければなりません。一人の講師から全工程が自分に合った方法を教われる可能性は低いでしょうから多くの講座を受講して良かったです。
実は「失敗コレクション」を増やすという裏テーマがありました。上手くやろうと練習していましたがたびたび停滞期、場合によっては悪化することがありました。こうすると失敗するか、注意されるか(ごめんなさい)を予測してあえて試すのです。確実に失敗する方法を知ることでやってはいけないことが分かります。おそばを無駄にしないようリカバリー方法も考えておくことをおすすめします。
技術向上講座で不出来なところをさんざん見られましたので前ほど「見ないで」という気持ちが薄れたところも助かりました。自慢げに披露するには至りませんけれど。
褒められると調子を崩す私、9/25の研鑽会で注意されたことを9/28におさらいし前泊で認定会へ。

【本番編】
認定会では1組目ばかりでしたが初の4組目で午後の部。待ち時間が長いのも嫌ですね。昼食のため最寄りのコンビニまで車で行かなければいけないなんて運転に慣れていないのでストレスです。
午後に3組目が始まるとさすがに緊張感が高まり心拍数が上がっていました。軽くストレッチをしながら打ち方の再確認。認定されなかったことを考えると活動報告に書いていたことを後悔していました。
打ち粉入れが見つからないというハプニングで会場入りが遅れてちょっと心が乱れました。机が大きく置きやすい反面どこに道具を置いておこうか迷います。打ち台と後ろの机が遠い。後ろの机に置くか横の机にするか。
衛生検査も終わり、さあ開始です。
先日言われたようにそば粉、つなぎ、そば粉の順にふるいます。初めての平底の鉢ですがそれほど違和感はなく進めました。最後の決め水をどうするか?延しで横の麺線ひび防止に加えました。ベタついてやりにくいけれど経験値の範囲に収まっています。予定より少し時間がかかっています。
地のし、丸出しはまあまあ。柔らかかったので四つ出しで形は少しいびつでごまかせてないと思うけれど巻いて広げ直しました。少し幅が大きくなっていたので幅を狭める方向で肉分けしました。今まで時間オーバーしてきたくらいの時間経過で焦ります。
本延しでは均一な厚さを目指すため最初を薄くしすぎないように注意しました。幅が十分出ていたことで思いのほか早く終了。切り始めは28分台と時間は挽回しました。思ったより伸びてる(切り回数が多い)?
先端の切り落としは切ったまとまりごとに判断しました。置くときにイカダになっていないよう気をつけました。「残り4分」まだ切りの途中で再度焦り始めます。いつもより切り始めた時間は早いので気が緩んだか?なんとか片づけられそうな時間で切り終了。
片づけは手抜きせずにしていきます。机が広いためにいつも後ろに置く道具を横の机に置いたため移動させる時間が余分にかかっています。広い机は拭くのに時間がかかり、振り向けば届く道具が数歩歩かなければならないのが遠く感じられました。いつものように時間はギリギリ。鉢の滑り止めの置き方がきれいではありませんでした。
ダメだと思っていましたので気落ちしている上に、閉会式の開始が1時間以上遅れました。
合格者の番号が呼ばれた際に自分の番号があったのは意外さもありうれしかったです。

技術向上講座の講師の方々直接お礼を言えない方もいらっしゃいますがこの場を借りてありがとうございました。当会でご指導、応援いただいた方もありがとうございます。
いつも自虐的な書き方をしていますが四段位受験において上達したことは確かです。ただ上を見ればまだまだ差があり試したり、悩んだりしています。試行錯誤しながら失敗も楽しんで続けられればと思います。

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