Archive for the ‘活動報告’ Category

五段位合格 えっちゃんのひとりごと

2019-11-03

この度、五段位に認定されました。実際はまだ何も活動をしていないので、四段位を卒業しましたと言った方が適切かもしれません。

受験にあたり、ご協力や励ましの言葉、御指導を頂き本当にありがとうございます。

今年で3度目の受験となるので、とにかく「今年こそは」と練習に励みますが、昨年よりは上達しているとは感じるものの、本当にこれが五段位のそば打ちと言えるのだろうかと不安は募るばかり。認定会の一週間前からは夜中に何度も目が覚めてしまう状態。

認定会は台風19号の上陸が予想されていた10月12日(土)~13日(日)の二日間。場所は神戸市須磨区。11日(金)の新幹線の指定席および宿泊場所(認定会会場と同じ場所です)は確保済み、交通機関も通常運行との情報が入っておりましたので「問題無し」と新幹線に乗車する為に品川駅へ。ホームは黒山の人だかり。翌日出発予定の人が前倒しでやって来たのでありました。自由席は一杯で指定席車両の通路まで人が入って来ている状態。停車時間は各駅で15~20分かかり新神戸駅到着は定刻より85分遅れ。ああ、私は何て詰めが甘いのでしょう。幸い現地は雨など降っておらず、まさに嵐の前の静けさ。無事に宿へ到着し、遂に明日は本番、今から出来ることはイメージトレーニングのみ。疲れているはずなのになかなか寝付けません。

翌朝9時に受付を済ませゼッケンとスケージュールを受け取ります。受験者57名は幸いにも全員揃いました。私はゼッケン36番で第4班。初日は技能審査が2組目の12時40分から、意見発表は翌日の9時30分からとなりました。1組目の技能審査は落ち着かず殆ど見ていられません。遂に自分の番を迎えました。何とか40分で打ち終え、終了宣言をした後に右脇机に目をやると、打粉入れの向きが曲がっている!(本大会の打粉入れは、そば屋さんで使用しているような四角い升でした。) 普段は丸い小ボールを使用しているので向きなど気にした事がありません。ああ、やはり私は詰めが甘い。とにかく今日はこれでおしまい。夕食までは部屋に引きこもり、翌日に備えることに致しました。

2日目の意見発表です。一番乗りで会場の入口前に並べられた椅子に一人座り、時計を前に小声で練習。部屋の中へ呼ばれて入ると、今年は審査員との距離が近い。何とか無事に終了。まずはホッと一息。閉会式までの時間は殆ど反省会。大きなミスは無かったものの合格するという確信が持てませんでした。閉会式の前は審査員と受験者で恒例の集合撮影です。(笑顔が作れません!)いよいよ合格発表です。合格者のゼッケン番号が呼ばれます。「3番、9番、・・・・・30、31、32、33、35、36番」呼ばれた~! 

私のように不器用で要領が悪くても、諦めずに続けていればこのような日が迎えられるのですね。本当に夢のようです。

しかし、審査員長からの総評でもありましたが、「今年は、ずば抜けて上手な人は居なかった。どんぐりの背比べ」のことばの意味を「実力が拮抗している」ではなく、「もっと努力しなさい」だと受け取りました。浮かれている場合ではありません。

まずは11月の作品展で美味しいそばを提供出来るように、1キロの二八そばの練習をしなくてはと考えております。(打てるかな?)

新年のご挨拶

2019-01-01

新年 明けましておめでとうございます

今年は、「平成」から新たな年号を迎える年になります。

今年も皆様と楽しく、そばを打ち、友好を深め、そして、それぞれの新しい

目標に向かって進みましょう。

皆様とともに、良い年でありますようにご多幸をお祈り申し上げます。


                    平成31年 元旦

                     日本橋そばの会

                      会長 兼城 健

ニ段位合格 花ちゃんのひとりごと

2018-10-28

会員の皆様の様々なご協力おかげで良い結果に結びつきました。ありがとうございました。

 

10月とはいえ32℃が最高気温の当日、受付開始してないので館内が暑いと思っていたら、工事中によりクーラーが動かないとのこと。

汗ふきも時間配分上気になり、何度も時計を見ました。心の中では、工程で注意されたことを心の声で反復。脳からは、手への動きの指令。私の体はいつになく細胞が活発に動いていたと思います。

終わった後、運営スタッフの方から「ここ(机)に粉が 残っていたね。審査員長みてたなぁ…」と声をかけられました。拭いたつもりが、甘かったな…と思い、「20秒しかない」と焦り終了宣言しましたが「20秒も」あったのにと後から思いました。

 

今回控え室にいたら「メッチャ緊張しました!!手が震えて、汗もでるし…」と興奮さめやらぬ感じで女子高生がきました。聞くと高校1年生。「そば打ちのできる学校で通える範囲だったから今の高校選びました。部活ではなく道場で教えてもらってます」と言っていました。

私が終わった後、「お疲れ様でした」と声をかけてきてくれて、なんて可愛い高校生だろう。どんな着飾った高校生よりキラキラ光った彼女に、今の心のまま真っ直ぐ進んでね…と願いました。

四段位合格 Hくんのひとりごと

2018-03-07

2018 年 2 月 18 日の四段位東京認定会にて何とか合格することができました。日本橋そばの会の皆様のご指導とご声援に深く御礼申し上げます。 
 加えて、当日応援に駆けつけて下さった会長や、運営スタッフとして参加されていた先輩方から激励を頂いたことで、加水に失敗した後も心が折れずに最後まで頑張れたと思います。審査準備・片付けでも、正式運営スタッフであったHさんが手伝って下さいました。仲間に手伝ってもらえるのは初めての経験で、単に助かるだけでなく、緊張をほぐして気持ちを落ち着かせることもでき、ありがたさが見にしみました。重ねて感謝申し上げます。
 
 最大の失敗は加水不足でした。審査用として事前に斡旋されていた粉よりも 30g は多く入れないと駄目だったようです。本当は「そば粉と協力しあって美味しいそばを打つ」ことが目標だったのですが、カチカチの麺帯を相手に完全に格闘状態でした。延しの段階で、縁はギザギザ、中央部も編み目状に裂け目ができ、「切りでも麺線がボロボロ崩れるだろうな。来年また頑張ろう」と思いながら包丁に入りました。ところが切り始めると予想より繋がりが良く、「まだチャンスがあるかも」と思い直し、切りカスの増加を極力抑えるために(四段位以上は切りカスの計量があります)、直前練習でご指導頂いた「切れた麺線も切り板から細かく拾って生舟に並べる」ことを時間の許す限り励行しました。終了後に生舟の回収担当の方が「お持ち帰りですね。今までで一番綺麗です」と言って下さ ったことはとても嬉しく、かすかな希望が残りました。結果はギリギリの合格、最後の切りの点数で合格圏内に滑り込んでいました。
 
 本番の粉が事前のものと大きく異なる可能性を軽視して、加水不足を回避するための手段を取らなかったことが大きな反省点です。特に四段位の「粗挽き+つなぎ 100g 」では標準で 820g 位は入れるので、仮に加水不足であっても鉢の中はベトベト状態となるため、練る前に適正加水かを判断するのはかなり難しいです。そのため、鬼怒川での研修会でも「まず半分を試し練りして、硬かったら残りの半分に再度加水する」等の方法を習っていたにもかかわらず、安易に省略してしまいました。私の失敗が今後四段位を目指される方の参考になればと思います。
 
 三段位までの練習では、出来た生そばを職場やご近所に提供して大変喜ばれましたが、四段位の生そばは非常に切れやすいため、おいそれとは人様に差し上げづらく、「食べてあげられなくてごめんね」と念じながら廃棄せざるを得ないことが精神的に一番辛いことでした。審査方法の見直しとかで何とか出来ないのかなぁと思案するこの頃です。
 
 幸いにも何とか当面の目標をクリアできましたので、今後はゆったりと構えつつ、会の興隆に寄与できればと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

土三寒六常五杯

2017-12-15

これでもか! と渾身の力を延し棒に伝えて延してもツツゥーと戻ってしまううどん生地、何度練習しても満足のいくうどん打ちができず、難しい。
昨年、仏料理学校ル・コルドン・ブルーからの依頼で日本料理教室のそば打ち講座の話を頂き、良い経験をしましたが、今年も嬉しいことにご案内を頂きました。でも内容を見て気分が一瞬で曇りました。今回は 11 月にそば打ち講座、 12 月にうどん打ち講座がセットになっているのです。
さあ困った、うどんは自信がない。一人悩んで周りに相談すると「うどんは簡単じゃない?」と笑いながら言い放つのです。
確かに簡単そうではありました。以前うどん打ちの達人から 2 度ほど習いましたが、その時は楽しく、達人のサポートの下に美味しいうどんを作りましたが、技術の習得はおろか何も覚えておりません。
今回は講座ですからまず受講生の前でデモをして、質問に答えて、最後は教える…。と一連の流れを講師らしくこなさなければなりません。
どうしようか悩んだ末、まずうどん教室に通いました。教室に行っても習う目的は講師がどのように教えるかをしっかり覚えるつもりでした。でも数回しか通えず、中途半端な習得になってしまい、あとは自己練習のみ。資料については、幸い一緒に行ってくれるスタッフが本を貸してくれたり、文献をコピーしてくれたりしてたくさん集まりました。うどんの歴史、文化、科学的な事など、資料を読んでいくうちにうどんについてうすぼんやりしていた知識が少しずつはっきりしてきました。
讃岐では「土三寒六常五杯」 ― 最初に印象に残った言葉です。これは塩水を作る加減を言い表した言葉で、「塩 1 に対して土用 ( 夏 ) は水 3 杯、寒 ( 冬 ) は 6 杯、常 ( 春秋 )5 杯の割合にする」としています。夏は濃い塩水で、冬は薄めでという事、現在の塩は塩分が濃いのでこの割合ではないのですが、この言葉のようにうどん打ちは打つことの技術より季節によっての塩と水の割合、寝かし方で出来上がりが違い、その見極め技術が美味しいうどん作りには重要という事が分かってきました。
さて、俄作りの知識を頭に詰めて講座に突入しましたが、実習ではやはり延しで苦労しました。まだまだ到達地点は遠いようです。切り揃えたうどんをバットに入れる作業をもう少しスムーズに、そしてうどんらしい美しい並べ方を練習しよう、今後の課題です。


 
興味津々の生徒さんたちはアジア系の若い人たちで元気いっぱい、そば講座でも一回会っているので親しみやすく英語、日本語、中国語が入り混じる楽しい講座になりました。この「土三寒六常五杯」をボードに書いて説明すると皆頷いて聞いていました。生徒さんたちは半年をかけて日本料理を学んでいるので出汁についても理解が深く、今回私が作った讃岐うどん風の出汁の煮干しも混合削りも、白醤油も全部知っていて「煮干しがいい味ね!」と、感想を教えてくれたのには驚きました。実習での足踏みは楽しそうに、延しは苦労して、切りは真剣に挑戦していました。

講座は午後 3 時半から始まり 9 時半までと長い時間に渡るので、私たちもそれなりに疲れました。帰り道、代官山駅のプラットホームで私たちは今日の講座の感想を話しましたが「仲良くなったあの生徒さんたちとはもう会えないね」と一人がつぶやくと「でもあの生徒さんたちは一生今日の事は忘れないよ」と一人が言いました。私はその言葉を聞いた時、胸の何かがストンと落ちていきました。そうだ 、 私はこういう形で日本のそば・うどんを世界に紹介しているのだと分かりました。
平成 29 年 12 月 7 日
日本橋そばの会
横田節子

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