今、東京丸の内「三菱一号館美術館」でボストン美術館ミレー展(2014.10.17~2015.1.12)が催されています。

あまりにも有名なミレーの代表作「種をまく人」が展示されており、そばの種をまいていると聞いているので興味があり、行ってみました。

土曜の朝、閑静なオフィス街にある美術館はもう行列、「さすがは芸術の秋」と納得しました。

その美術館はそう広くない幾つもの部屋に数点ずつ展示され、ゆっくり見るこができました。順路通り進んでいくと、やがて今回の主役「種をまく人」が登場、オーラがかかったように展示されていました。わっと目に入ったのは農夫の力強い太もも、そしてその足は凄いスピードで大地を踏みしめ、種をまいていました。顔の表情は帽子をかぶっているので定かではないのですが厳しい感じです。描かれたのは1850年、当時の一帯は小麦も育たない寒冷な農地だったのでしょうか、そばをまき、育て、生活の糧にしていたのかと思いました。

私は農夫の右手からこぼれ落ちる種を凝視しました。すると、それがだんだん三角形をしたそばの種のように見えてくるから不思議です。

しばらく進んでいくと「蕎麦の収穫」という絵が展示されていました。女性が収穫したそばを束ねる作業をし、遠くでは男たちが苗を叩き、実を落とす作業をしています。

有名な絵ではないのかもしれませんが、私はこの絵に出会ったことで「種をまく人」はそばをまいているのだろうと思い、何だかとても嬉しくなりました。

【ミレー「種をまく人」PostCard】

【ミレー「種をまく人」PostCard】

【ミレー「蕎麦の収穫」PostCard】

【ミレー「蕎麦の収穫」PostCard】

平成26年11月1日
日本橋そばの会
会長 横田節子

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