今年も大晦日が近づいてまいりました。私の父が所有しております古い本の中に年越しそばについて書かれているものがございましたのでご紹介致します。

 

年越しそばの別名として「歳(とし)とりそば」「大年(おおとし)そば」「おおつごもりそば」などがあるそうです。そばを食べると運が向くから「運気そば」「運そば」。延命長寿や身代が伸びるので、「寿命そば」「のびそば」。細く長くということでしょうか。

逆にそばは切れやすいため、旧年の労苦や災厄を切り捨てようと「縁切りそば」「年切そば」のほか、一年中の借金を打ち切る意味で「借銭切り」「勘定そば」ともいうそうです。

また、過ぎ去った一年を回顧し反省する「思案そば」。金を伸ばす、金を集める縁起や、新陳代謝により体内を清浄して新年を迎える蕎麦効能説まであるそうです。

今年は新型コロナウィルスに始まり、新型コロナウィルスで終わった一年でした。今年の年越しそばは災厄を切り捨てるために、短くてすぐに切れてしまう蕎麦でも構わないようなので安心してそばが打てそうです。

来年は安心して皆様にお会いできる日が、一日でも早く訪れることを願っております。

皆様よいお年をお迎えください。

 

令和2年 12月 28日

副会長 えっちゃん

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