マサのひとりごと
“マサのそば打ち奮闘記”(三段位認定会3週間前)
「ハイ、始め!」
この合図で40分のカウント・ダウンが始まった。
木鉢の中、篩でそば粉とつなぎ粉をふるい混ぜ合わせる。
メジャーに水を630cc計量し入れ、粉に水を加え、いわゆる“水回し”を始める。
一回目の加水430cc急いで混ぜ大きく手を回す。1、2、3、…10….20
で天地換えし手に着いた粉を取る。1、2、3、…10….20、1、2、3、…10
….20。
二回目の加水150cc、また急いで混ぜて大きく手を回す。1、2、3、…10
….20で天地換えし粉を煽り手に着いた粉を取る。
三回目の加水手で30cc、急いで混ぜ大きく手を回す。1、2、3、…10….20と
…、少しそば粉の星が気になる、もうひと振り加水するか迷う!
「ハイ、10分経過!」 と時間係の声。
えー、12分で菊練りが終わっていなければ間に合わない! エーィ、まとめてしまえ!!
無理やりそば粉をまとめて練りに入る。粉に星が残りぼろぼろの感はあるがしょうがない。
力ずくで練る。時間がない!のだ。
手洗い、菊練り、鏡出し、丸出しと急ぎ肉分け。
「ハイ、20分経過!」
えー、3分程ペースが遅い! 急がねば。
幅出し、本延し、たたみ。
「ハイ、30分経過! 残り10分!」
慌てて切板の上に打ち粉を振り切りに入る。
「ハイ、35分経過!」
もう少し、切揃えが粗いか、速く切り終わらせねば!
「ハイ、残り3分!」
片付へ。包丁、駒板、麺棒を拭き、切カス・打ち粉をビニール袋に入れ、
鉢を置く。
「ハイ、10秒前! 9、8、7、6、5……」
≪○○番、終了!≫と手を挙げ宣言する。
ふと打ち台の下を見ると粉だらけ! 拭きとっておけば! アぁァ。
総評①:四段位のK先輩
「大体、良いのでは、 強いて言えば切り揃えかな!」
( 本当は沢山指摘したいようなところ一つだけ、いつも優しいお姉様 )
総評②:四段位のT先輩
「水回しは星が無くなるまでチャンとやらないと! 丸出しの直径が小さく力ずく
で幅出しをしていた。また麺体の形や厚みをポイントごとに確認すること、切の姿勢
が被っていて切揃えるが良くない!」
( いつも厳しい先輩だが良く見ている )
二回目のそば打ちは一回目の打ち直し。
何故かこちらの方が上手く打てる、時間を気にせずに打てるからか。
丸出しも大きく切りもマッチ棒の様。
切揃えもやさしい先輩のご指導により上手くなった。
( 本日は、皆様いろいろ有難うございました )
実は先日、奮発して“青二のそば包丁”を買ってしまいました!
7年近く使った重い包丁(出刃庖丁の様な)から薄くて軽い(剃刀包丁の様)包丁です。
実はこの前、駒板も買い替えしました。
それに三段位認定会用;そば粉30kg、つなぎ粉8kg、打ち粉8kgを買いました。
また一昨日、白衣と帽子も揃えました。
いやー実は今日、軽くて持ち運びに良い桐の切板を福井の方に注文しちまった!
「奥様、ご理解・ご協力下さい!」
あの~、不安が一つあります。
「もし落ちたらどうしよう!!」…